Nowhereの言い訳

    これも古いものですみません。「月に雨は…」の続編で、やっぱりコピー本で発行したものです。
    散文的だよなー
。いろいろ練れていないので(しかも、終わりに近づくに従って、荒くなる)、
    けっこう悔いが残っています。
    (毎度そうなんですけどねえ…)

    コピー本は『6』で終了でした。その次の章は、
    「こ、これ、俗に《ゲロ甘》って言うんじゃ……」と思い、カットしたのです。
    しかし情けないことにやっぱり尻切れトンボで切ないので、手直しして、翌年に付録の冊子にしました。
    そしたら、別の世界に行ってしまった(T_T) 

    板野さんの大サービス(^^ゞなんか、当時は知らなかったから、
    山本の最期なんてのは、戦争を知らない世代の我々にとっては埒外なんですよ。
    そこで、暴論なんだけど、「何かが病んでいる」と、私は考えるしかなかった。
    子供の頃からガミラスの攻撃が始まって、急激に環境が変わって、直接・間接的大量死が身近にあった。
    自分が生きている実感は、あまりないのではないかと。
    これは、山本に限らず、もう少し下の世代までそうなのではないかと。
    で、合い間の平和な時に、度を越して大酒飲むとか(^^ゞ。←おバカな酔っ払いならではの発想

    なーんて効いたことを書いていますが、
    ぶっちゃけヘミングウェイに引きずられています!
    「心が二つある川」とか、好きだったので。

    こんな山本ですみません。

    コピー本では、黙示録な気分(というか、無間地獄というか)、救われない感じにしたくて、
    黒のマットな紙に、金文字のタイトルをワープロで打ち出したので、
    こちらでは、やはり黒のマットな背景に、月蝕の色を目指してみました。

    月といえば、「月に雨は降らない」のタイトルは隠喩です。(ここで書くな)
    そこで、終章の「血のように赤い」を理解していただけると嬉しいです。
    つまり、見えている以上に傷ついていると。(自分でネタばらし)


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